いつだって楽しくいたいそのために魔法を使い続けるわたし
テキサスの場所もしらない人の手がテキサスの味作る世の中
さびしい、の言霊のもつ威力から逃れられず見送る終電
朝一杯のコーヒーにすら躊躇して冷たい風が首筋を撫でる
5件法で適性決まる世の中のおとなはなにも知らないくせに
大切なものを捨ててくために塗る紫のネイルの名前、「Tokyo」
限界はまだ見えてないだからまだ、走れるはずって嘘をついてく
去っていくことより何より残されたひとの気持ちの重さがつらい
もう二度と会うこともないだけどただ、新たな土地で生きてて欲しい
深く深く潜って君を押し上げて沈む身体は錘のようで
残されしザネリの背負う運命の重さはひとのいのちの重さ
手袋の上ごし伝わる君からの知らぬ圧力、生きてる証
ふるさとの概念持たず、国籍のありかなど考えもせず、しあわせなきみ
擦りきれた命のごとくこの今日をなかったことにしてしまえるの
オンリーワンのリスト奏でて聴こえ来る鐘はフジコ・ヘミングの鐘