NOT AN INTEGER

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2.エリクソン越え




蹴飛ばした看板あたし本当はどこに行きたいんだろう、未来(あした)


己が手を掴みて脈を感じたり 「まだ生きている」そっとつぶやく


白線の内側歩く日常を越えてみたくなる衝動抑え


どろどろ、と流れる水の音(ね)、透明な水面(みなも)光ってあたし病んでる


携帯の圏外表示この世からあたしの存在消しているよう


馴染めないパンプス無理をするから いつか誰かと同じになってく


カーディガン、ナースサンダル、巻いた髪 いつしかみんな同じになってく


悲しさを笑顔で返し「またね」とか言えちゃうくらい嘘つきになる


もう夢は見ない年頃 だってほら、不可能だから。「I can fly.」


スカートの端を摘んでお辞儀する人形みたいな私が死んでく


ありふれた言葉が必要、今はただ泣かないように、泣かないように。


あと少し、もう少しだけ生温く易しい場所に居たら駄目なの?(/駄目なの。)


「泣いた?」っていつもの笑顔で聞かないで、それだけでまた泣けてくるから


何もかも自分次第の日々だから、もう頼らない、ばいばいメシア


こめかみにピストルを当て目を閉じる 引き金を引け。楽になれ…………ない!


外側を歩く自分を否定して 生まれなければきっと良かった?



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